ナレッジマネジメントにおける暗黙知とは?その意味や形式知化するための方法

企業にとって大切な資産となりうるナレッジには「暗黙知」と「形式知」の2種類があります。

人材の流動化が激化する現代では、ナレッジマネジメントに取り組もうとしている企業が多いです。しかし、ナレッジマネジメントに馴染みがないと暗黙知や形式知といった言葉の意味がわからず、取り組みづらいと感じている人も多いでしょう。

今回はナレッジマネジメントにおける「暗黙知」について解説します。業務効率化や企業の成長につながる重要なキーワードなので、この機会にしっかりと知っておきましょう。

ナレッジマネジメントとは

暗黙知について解説する前に、ナレッジマネジメントについて説明します。ナレッジマネジメントとは、企業に属する社員が持っている知識や情報をマネジメントする取り組みです。

社員一人一人が持つナレッジは暗黙知と呼ばれ、普段は表に出てくることがありません。企業にとってどれだけ有益な情報でも、社員個人の知見になるため、転職や退職にともない失ってしまう可能性があります。

そのような事態を防ぐため、誰にでも理解できるように社員個人が持つナレッジをマニュアル化し、形式知にすることを目的としているのがナレッジマネジメントです。

ナレッジマネジメントの基本的なサイクルとしては「SECIモデル」が挙げられます。SECIモデルは共同化(Socialization)・表出化(Externalization)・結合化(Combination)・内面化(Internalization)という4つの要素がスパイラル構造になる理論です。

社員の持つナレッジを共同化・表出化すると「暗黙知」から「形式知」へ、結合化・内面化すると再び「形式知」から「暗黙知」へというサイクルになります。このSECIモデルを継続していくことによって、個人のナレッジが企業の資産として積み重なっていくのです。

 

暗黙知とは

先ほど社員一人一人が持つナレッジを「暗黙知」と解説しました。この暗黙知についてもう少し詳しく、具体例を挙げながら掘り下げて説明します。

 

個人の主観的な視点から見た知識

暗黙知は個人が持っている主観的な知識です。

この主観的な知識は言語化されていないため、誰かに伝えようと思っても難しく、形式知への変換は容易ではありません。

 

働く中で身についた経験則

企業に勤めてきたなかで自然と身についた経験則が、暗黙知として蓄積します。

たとえば自動車の教習所で縦列駐車の方法を形式知として習っていても、完璧にこなせるかどうかは別問題になります。これまで運転してきたなかで得た車幅の感覚やハンドル操作といった経験則を駆使することがほとんどです。

しかし、その経験則を他人と共有するとなると困難を極めます。練習を繰り返してようやく得られた感覚を他人と共有するには高度な言語化技術を要することは必至です。

 

ノウハウ・テクニック

社員が働きながら会得したノウハウやテクニックも暗黙知の1つです。誰かに教わることなく身についた業務上のノウハウ・テクニックは、他の社員や企業にとって有益な情報であることに間違いありません。

ユーザー辞書の登録やショートカットキーを使うことによって、同じような文字列を何度も入力する事務職が入力時間を大幅に短縮できる、といった例はノウハウにあたります。たった一人の時間を短縮しても大きな効果は得られませんが、事務職にいる全員が同じ時間を短縮できたら業務効率化に大いに役立ちます。

このようなノウハウ・テクニックは属人化しているケースも多く、言語化できておらず、簡単に共有ができないため、暗黙知として分類されます。

 

暗黙知の課題

暗黙知そのものは個人が能動的に考え行動した結果で得たナレッジであるため、決して悪いことではありません。

その暗黙知を最大限に活かすためにはどうすればいいかがポイントとなります。暗黙知が抱える課題は、いかに言語化して形式知へと変換するのかという点にあります。

職人の世界では暗黙知を「体で覚える」「背中を見て盗む」という共有方法がよく見られ、免許皆伝には何十年もの月日が必要になります。しかし、企業に勤める会社員は何十年も暗黙知を学ぶだけの時間的猶予がありません。

競合他社がひしめくビジネス業界において、企業同士の生存競争で勝ち残るためには迅速で質の高いナレッジマネジメントが求められます。

個人の持つナレッジを暗黙知から形式知へ変換するためには何をすればいいのか考え、実行していきましょう。

 

暗黙知を形式知に変換するための方法

暗黙知を形式知に変換することが重要なナレッジマネジメントにおいては、どのような方法で変換すればいいのかを理解しておく必要があります。

ここからは暗黙知から形式知へ変換するための方法について説明します。

 

SECIモデルの活用

冒頭でも出てきたSECIモデルの活用が暗黙知から形式知への変換に利用可能です。SECIモデルのフェーズは「共同化」「表出化」「結合化」「内面化」と4つに分かれています。

個人が持っている暗黙知を言語化やマニュアル化によって形式知へと変換します。既存の形式知と組み合わせることによってイノベーションを起こし、新たな形式知が個人の暗黙知へとスパイラルしていくモデルです。

 

知識資産と捉えて継承していく

ナレッジを企業における知識資産と捉え、若い世代に継承していくこともナレッジマネジメントの1つです。

ベテラン社員が持つ暗黙知のナレッジを共有するための場を設け、知識資産であるナレッジを蓄積していきます。ここで共有したナレッジは、いわば代々継ぎ足している秘伝のタレです。

企業に蓄積されたナレッジは新しい若手に継承するため、業務効率化や生産性の向上を含めた企業力の底上げにもつながります。

 

ナレッジ共有ツールの活用

暗黙知から形式知へと変換するにあたって、ナレッジ共有を目的とした便利なツールを使用する方法があります。

ナレッジマネジメント促進のため「ヘルプデスク型」「業務プロセス型」「ベストプラクティス型」「経営資産・戦略策定型」と目的に合わせた型のナレッジ共有ツールを利用することが可能です。

ナレッジ共有ツールはさまざまな企業が開発・提供しており、機能性や操作性などがツールによって異なります。自社がナレッジ共有にどのような課題を抱えているのか把握し、適切なナレッジ共有ツールを活用することが大切です。

 

ナレッジ共有ツールなら「Qast」

                                                                                                                https://qast.jp/

暗黙知を形式知へと変換しやすいナレッジ共有ツールを探しているなら「Qast」がおすすめです。

タイトルと本文を入力したメモを投稿していくことでナレッジを蓄積することができます。誰でも使えるシンプルな設計や、手軽な利用方法が魅力です。

また、Q&A機能を使えば先人たちのノウハウやテクニックを聞き出すことも可能です。過去のQ&Aを検索でき、暗黙知から形式知への変換・蓄積がしやすいため、ナレッジマネジメントに適しています。

 

まとめ

暗黙知は個人が持っていながらも、共有されることなく属人化しているナレッジを指します。企業の資産として形式知へ変換し、共有・活用するためにはナレッジマネジメントの考えが大切です。

社員同士の努力だけでは難しいナレッジマネジメントも、Qastのようなナレッジ共有ツールを使うことによってスムーズに行えます。暗黙知から形式知への変換や、知識資産としての継承・蓄積などを一手に担うことができるナレッジ共有ツールは、企業が成長するために欠かせない存在です。

個々が持っている暗黙知を見過ごさず、ナレッジ共有ツールを活用してナレッジマネジメントに取り組んでみてはいかがでしょうか。

 

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