商品企画書をわかりやすく書くためのポイントとは?基本構成やツールも紹介 

ニーズが急速に変化する現代では、ニーズに合わせた新商品を常に開発していくことが必須です。しかし、いかにニーズにマッチした素晴らしい新商品案があっても、企画が通らなければ世に出ることはありません。では、どのような商品企画を行えばステークホルダーの承認を得やすいのでしょうか。

この記事では、商品企画書の記載項目や、わかりやすい記載方法などを解説します。

商品企画書とは

商品企画書とは、新しい商品やサービスを開発・提案する際に用いる資料です。

商品企画書には、新しい商品やサービスのアイデア、特徴や利点、ターゲット市場や競合情報、販売戦略、予算などを記載します。

商品企画書を作成する目的や必要性

企業活動の最も大きな目的は、利益を得ることです。商品企画書は、新しく企画された商品やサービスが企業利益の増大に繋がるかどうかを判断する重要な資料にあたります。

商品企画書の最終承認は企業の経営陣が行うケースが多く、新しい商品やサービスが自社の企業理念にそっているか、企業利益を増大させる根拠が十分か、実現可能な計画が立てられているかなどが入念にチェックされます。

商品企画書を作成する際は、ステークホルダーの承認を得られるだけの魅力や根拠を示すことが重要となるでしょう。

商品企画書の基本的な構成

商品企画書の基本的な構成内容を解説します。

商品企画書の基本的な構成 イメージ図

背景・目的

新しい商品・サービスを企画するに至った背景や、開発の目的を記載します。

背景や目的を記載する際のポイントは、読み手が共通認識や納得感を得られる内容にすることです。

背景・目的の段階で読み手の納得感を得られれば、その後の内容もスムーズに理解してもらいやすいでしょう。

ターゲット

新しい商品・サービスのターゲットを記載します。ターゲットはできる限り具体的に、細かく記載しましょう。

ターゲットが具体的であれば、新しい商品・サービスのターゲットとして適しているか判断しやすく、販売戦略・宣伝計画もイメージしやすくなります。

市場調査

新しい商品・サービスが参入する市場の規模や現状を記載します。客観的な事実をもとにした分析内容を記載しましょう。具体的な数値や消費者のリアルな声などを盛り込めば、より客観的な内容となります。

競合分析

商品・サービスの競合となる企業・商品の情報を記載します。

競合分析で重要なのは、競合企業・商品と自社商品の比較です。3C分析やSWOT分析などのフレームワークを活用して分析すれば、自社商品の強みと弱みを把握しやすく、競合企業や商品・サービスとの差別化ポイントをまとめやすいでしょう。

商品イメージ

新しい商品・サービスの内容やイメージを記載します。新しい商品・サービスが顧客にどのような価値を提供できるのか、開発した結果として自社にどのようなメリットがあるのかなどを具体的に記載し、読み手に明確なイメージを与えます。

商品コンセプト

新しい商品・サービスのコンセプトを記載します。競合分析の結果をふまえ、新しい商品・サービスの一番の売りやアピールポイントはどこなのかを端的に伝えましょう。

商品価格

新しい商品・サービスの価格を記載します。

商品価格は、企業・顧客いずれにも非常に大きな要素です。商品価格が安いと、顧客に多く購入してもらえるものの企業利益が少なく、反対に商品価格が高いと、企業利益は大きいが一部の顧客にしか購入してもらえないという状況に陥ります。感覚値ではなく、客観的な根拠をもとに決定しましょう。

販売戦略・宣伝計画

新しい商品・サービスをどのように販売・宣伝するのかを具体的に記載します。

昨今、販売・宣伝の手法はさまざまあり、どの手法を選ぶかで効果は大幅に変わります。ここまでの項目の内容をふまえて適切な手法を選択し、販売戦略・宣伝計画に落とし込みましょう。

予算計画

新しい商品・サービスにかかる予算や、その回収の計画を記載します。

企画を承認するステークホルダーが特に気にするのが、この予算計画です。新しい商品・サービスに必要な作業項目ごとの費用や根拠に基づく売上目標、費用回収までにかかる期間を明確にしましょう。想定外のトラブルが発生した際の損失など、リスク管理の観点も含めて記載するとより効果的です。

商品企画書を作成する際のポイント

商品企画書を作成する際のポイントを4つご紹介します。

伝わりやすい文章で書く

商品企画書は、読み手に企画内容を理解・承認してもらうために作成します。読み手が理解しにくい、また認識違いが発生しやすい文章だと、理解・承認が得られないどころか、後々思わぬトラブルに発展するリスクが生まれます。5W2H※1やPREP法※2などのフレームワークを活用し、伝わりやすい文章作成を意識しましょう。

※1「5W2H」とは、「When(いつ)」「Where(どこで)」「Who(だれが)」「What(なにを)」「Why(なぜ)」「How(どのように)」「How Much(いくらで)」それぞれの英単語の頭文字をとった言葉で、情報の整理や伝達をするために活用するフレームワーク。

※2「PREP法」とは、「POINT(結論を述べる)」「REASON(その理由を示す)」「EXAMPLE(事例を語る)」「POINT(最後に再び結論を述べて締める)」の順で解説する方法。

グラフ・表・イメージ画像を活用する

商品企画書ではさまざまな数値やデータを記載することになりますが、情報を文字だけでまとめると視覚的に非常に見にくくなります。数値やデータを記載する際には、グラフ・表・イメージ画像などを活用し、視覚的に情報を伝えられるようにしましょう。

配色を厳選する

商品企画書を作成する際、強調したい部分に色付けを行うことは有効ですが、あまり多くの色を使うと視覚的に見にくくなるとともに、何が重要な情報なのかがわかりにくくなります。配色は3色程度に抑え、それぞれの配色に持たせる意味を統一しましょう。

情報は1スライド1つに絞る

1枚のスライドに多くの情報を盛り込みすぎると、読み手が内容を理解しにくくなります。1スライドで読み手に伝えたい情報は1つに絞り、確実に内容を理解してもらいましょう。

商品企画書のスムーズな作成に「Qast」を活用しよう

Qast

各ステークホルダーが承認し得る材料をしっかりと盛り込んだ商品企画書の作成には、大変な労力がかかります。しかし、あらかじめ商品企画書のフォーマットを作成しておけば、商品企画書の作成にかかる負担を軽減できるでしょう。

また、商品企画書の作成時には、チーム内での協力や上司のレビューなど、多くのコミュニケーションが発生します。情報共有ツールを導入し、円滑にコミュニケーションができる環境を整えれば、商品企画書の作成がスムーズに進むでしょう。

Qastは、社内における情報共有や社内ポータルサイトに適した「ナレッジ経営クラウド」で、商品企画書のスムーズな作成に活用できます。テンプレート機能により商品企画書のフォーマットを作成でき、作成した商品企画書の共有も簡単に行えます。Qastはナレッジ管理に適したツールのため、過去の商品企画書の結果に基づくナレッジの形成にも役立つでしょう。

商品企画書の作成を効率化したいお客様は、ぜひQastの導入をご検討ください。

Qastについて詳しくはこちら

まとめ

商品企画書とは、新しい商品やサービスを開発・提案する際に用いる資料であり、新しい商品やサービスの開発についてステークホルダーから承認を得るために作成されます。そのため、各ステークホルダーが納得するだけの根拠を用意できているか、提案内容を各ステークホルダーに明確に伝えられるかが重要です。

商品企画書の作成には、チーム内での協力や上司のレビューなどさまざまなコミュニケーションが発生しますが、情報共有ツールを導入することでコミュニケーションコストを下げることができます。

商品企画書の作成を効率化したい場合は、ぜひQastのようなツールの導入を検討してみましょう。

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