社内イントラネットとは?導入メリットやおすすめサービス・事例をご紹介

今や電気やガスと同じように、人々の生活になくてはならない存在になっているインターネット。インターネットの活用は個人のみならず、企業でも活用が進んでいます。

今回は「イントラネット」と呼ばれるネットワークの仕組みを理解し、どんなサービスがあるのか、どれを導入すべきなのかをご紹介していきます。

イントラネットとは

イントラネット(intranet)とは、内部(intra)のネットワーク(net)という言葉であり、インターネットの技術を用いた企業内のネットワークを指します。その詳しい仕組みやインターネット、エクストラネットとの違いをみていきましょう。

社内イントラネットの仕組み

社内イントラネットは、インターネットと同様に通信プロコトコルを利用して社内のみで構築されたネットワークを作ります(グループ会社を含む場合もあり)。

社内専用のため、インターネットのようにショッピングや検索サイトで情報を得ることはできません。しかし、社内やグループ会社の情報を内部で共有できることにはさまざまなメリットがあり、迅速かつ安全な情報の伝達が実現します。

また、インターネットと同じようにブラウザやメールを使えるので、普段自宅で使い慣れている環境と同様の操作方法でイントラネットが活用できます。

以前のイントラネットの役割

かつてのイントラネットは、情報の保存・管理といった「倉庫」的な役割がメインとなっていました。しかし現在は、情報の保存・管理のみでなくさまざまな面でのコミュニケーションや情報共有の手段として利用されるのが一般的です。

以前は現在よりイントラネットという言葉を使ったり耳にする機会が多く、業種や規模を問わずどんな企業でも情報共有の手段として広く活用されていました。しかし、「最近ではあまり聞かない」と感じている方も多いと思います。それはなぜなのでしょうか。

社内イントラネットの現状

イントラネットが最近あまり聞かれない理由は、イントラネットで行われていた社内の情報共有がクラウドサービスによって細分化されたためです。

社内の情報共有やコミュニケーションは昔よりも重要性が増していると同時に、コストを抑え、簡単に導入できるクラウドサービスが一般化されました。結果的に、イントラネットとは呼ばず「社内wiki」「ビジネスチャット」「社内SNS」等という括りで捉えられ、それらを導入する企業の数は今も伸び続けています。

さらに、テレワークの広まりによってクラウドサービスの利用が拡大したことも大きな要因といえるでしょう。

インターネット・エクストラネット・社内ポータルとの違い

イントラネットと似た言葉として挙げられるのが、インターネット、エクストラネット、社内ポータルです。それぞれの違いを解説します。

インターネットとの違い

インターネットは、イントラネットとは違い世界中をつなぐネットワークのことを指しています。通信回線を介し、世界中の個人や組織のコンピュータがつながります。その利便性や情報の得やすさは非常に大きな魅力ですが、外部に公開できないような情報を扱う際には漏洩のリスクも考える必要があります。

エクストラネットとの違い

エクストラネットは、インターネットの通信プロトコルを介して作られる企業間ネットワークのことです。イントラネットは自社・グループ会社のみのネットワークを構成しますが、エクストラネットは電子商取引や電子メールの交換といった企業間で生じる業務の効率化を実現します。

社内ポータルとの違い

社内ポータルは、社内のさまざまなサービスや情報にアクセスするために作られるサイトです。イントラネットが「倉庫」的な役割を担うのに対し、社内ポータルは社内のサービス・情報への「門」「入り口」の役割を担います。

社内イントラネットの機能

ここからは、社内イントラネットに搭載できる代表的な機能やツールをいくつかご紹介します。

社内wiki

社内wikiは、Wikipediaの社内版ともいうべきもので、全社的な共有事項や議事録、業務マニュアルや個人のノウハウまで、幅広い内容を共有できる場です。

社内wikiを導入することで得られるメリットは、同じ質問に何度も対応する工数を削減できることです。1対nに対して瞬時に情報共有ができるため、該当の記事にアクセスすればすぐに社内の情報が取得できます。

それにより、アナログな情報共有で起こりやすい「何度も同じ説明をしなくてはならない」状態から解放されます。

その他のメリットとしては、「属人化を防ぐ」「情報を検索可能な状態になる」という点も挙げられます。

個人で得たノウハウやナレッジを共有すれば、他の方が同様の事象を発生させてしまった時にすぐに対応できるようになります。

また、検索機能を活用し、分からないことをいつでも検索し自己解決できるようになるでしょう。

ビジネスチャット

社内イントラネット内でのコミュニケーションを実現するのがビジネスチャット機能です。ビジネスチャット機能を活用すれば、社内コミュニケーションがより円滑になるでしょう。

これまで多くの企業で使用されてきたコミュニケーションツールといえばメールですが、メールでは簡単な情報共有を行う場合でも定型の挨拶文などが必要でした。

しかしチャット機能であれば、文化として定型文を必要とせず、すぐに本題から入れます。業務のスピードアップに繋がるうえ、絵文字などで反応を示すことでさらにコミュニケーションが増えるという利点もあります。

また、社内wiki同様、口頭での会話と違って履歴が残るため、過去の会話に遡って確認することも可能です。

社内SNS

社内SNSは気軽に情報発信できる機能の一つです。メールよりも気軽なコミュニケーションが可能で、チーム内はもちろん、部署の垣根を越えたコミュニケーションも取りやすくなります。

また、その機能は情報発信だけに留まらず、タスク管理やスケジュール管理などにも活用できます。イントラネットを一つのツールで代替しようとする場合には社内SNSがおすすめです。

グループウェア

情報共有機能やチャット機能、プロジェクトの進捗状況や個人のスケジュールなどを一つにまとめることでグループ内の意思疎通を図れるツールがグループウェアです。

グループウェアにはビジネスで必要となる基本機能が一通り揃っているため、多くのツールを導入しなくてもさまざまなメリットが得られます。一つのツールに情報を集約しやすい点もメリットでしょう。

社内イントラネットのメリット

では、社内イントラネットには具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

最新の情報を素早く共有することができる

急ぎの案件で作成した書類を関係する部署の社員全員にチェックしてもらうためにメールを活用する場合、一人ひとりの回答を待ち、その回答を一つずつ書類に反映させ、それをまた全員に共有するという作業は非常に煩雑です。

しかし、イントラネットのサーバーにファイルを作っておけば全員が同じファイルを確認し、チェックや回答を更新して常に新しい状態に保存できます。作成者が楽になるだけではなく、全員がお互いの現状を把握できるので、最新の情報も素早く共有することが可能です。

相互のコミュニケーションが図れる

組織は同じ部署間の縦のつながりに強いものですが、他部署とのコミュニケーションは図りにくいものです。しかし、イントラネットを活用すれば情報が共有されるため、お互いの意思疎通や目指す方向性が浸透しやすくなり、部署の垣根を超えたコミュニケーションが図りやすくなります。

また、グループ会社でイントラネットを利用すると、グループ会社や他の拠点・事業所・工場などがどのような取り組みをしているのかがわかるため、交流が活性化されます。参考にできる改善内容など情報の共有化を図れることは組織全体のビジョンの明確化につながるでしょう。

コストの削減が可能になる

紙媒体で書類を作成してプリントすると、用紙代やインク代はもちろん、配布する時間も必要となります。また、会社内で方向性の意思疎通ができていないと、細かいやりとりを都度電話で行う必要が生じ、時間的にもコストが発生します。イントラネットで情報を共有していくことで、これらのムダをなくしてコスト削減に繋げられます。

業務の効率化・生産性の向上に繋がる

イントラネットのサーバー上でさまざまなデータが管理されていれば、その都度担当部署にメールや電話をしてデータを送信といったやりとりがなくなり、業務を効率化できます。データが集約して管理されていることで作業性も高まり、生産性の向上にも繋がります。

企業理念・組織ビジョンが浸透しやすくなる

企業理念や組織ビジョンは、企業内・組織内に幅広く浸透させる必要があります。イントラネットを活用して情報発信を続ければ、企業理念や組織ビジョンを効果的に浸透させられるでしょう。投稿の既読件数、既読者を確認できるツールを用いれば、情報発信に対する効果も可視化できます。

失敗しない社内イントラネットの導入方法とは

次に、社内イントラネットを導入する際に失敗しないための手順を解説します。

導入の目的に合わせ機能を検討

まずは社内イントラネットの導入目的を洗い出しましょう。目的に合わせてどのような機能があれば良いかを検討します。現状で必要な機能と今後業務改善を行ううえで必要になる機能のそれぞれを考えることが重要です。

必要な機能を持ったツールを選定

社内イントラネットのツールにはさまざまな種類があります。洗い出した目的と照らし合わせ、必要な機能を持ったツールを選定しましょう。

運用体制を検討

社内イントラネットは長期的に運用していくもののため、運用体制を整えておくことが非常に重要です。ツールの管理やトラブルシューティングなど運用体制を検討し、各ステークホルダーに了承を取っておくようにしましょう。

導入後の効果や改善を図る

社内イントラネット導入後は定期的に効果測定を行い、導入によってどのような効果があったかを確認しましょう。また、機能や運用において改善ポイントがあるかを洗い出し、必要に応じて改善を行いましょう。

導入事例を紹介

実際にツールを用いてイントラネットを導入した事例をご紹介します。

情報を一元化して「Qastを見れば全部わかる」を実現しました

マーケティング事業に取り組む株式会社デジタルガレージ様は、事業部内の情報を一元管理しつつナレッジ共有をより活発にするために、ナレッジプラットフォーム「Qast」を導入してイントラネット構築を行いました。

誰でも使いやすいシンプルなUI(ユーザーインターフェース)のもと、投稿の既読数をランキング形式で公表する施策によって、Qastの利用を浸透させています。

Qast導入後は、ナレッジ共有が活発化されたのはもちろん、コミュニケーション促進によるエンゲージメント向上にも繋がっています。

株式会社デジタルガレージ様の事例はこちら

情報を一元化して「Qastを見れば全部わかる」を実現しました
情報を一元化して「Qastを見れば全部わかる」を実現しました
株式会社デジタルガレージは「持続可能な社会に向けた“新しいコンテクスト”をデザインし、テクノロジーで社会実装する」をパーパスとして掲げ、インターネット関連をはじめとするさまざまな事業を推進しています。

社内のコミュニケーション活性化に必要なツールだと感じています

総合施設管理事業・エネルギーマネジメント事業を展開するJR東日本ビルテック株式会社様は、地理的に離れている各支店や事業所でコミュニケーションが分断され、同じような業務を行っている部門であっても独自の文化が構築されてしまっている点が課題となっていました。そこで、社内コミュニケーションを活性化させるためにQastを導入しました。

Qast導入後は、メモ機能やQ&A機能を活用した気軽な情報発信や、気兼ねなく質問ができる環境を実現。若手社員から「質問をするハードルが下がった」という声も上がっており、社内コミュニケーションの活性化だけでなく教育コストの削減にも繋がっています。

JR東日本ビルテック株式会社様の事例はこちら

社内のコミュニケーション活性化に必要なツールだと感じています
社内のコミュニケーション活性化に必要なツールだと感じています
当社JR東日本ビルテック株式会社は、JR東日本エリアの約1,700の駅と、約250の駅ビル・ホテル・オフィスビルをはじめとする建物・設備の維持管理業務、所謂ファシリティマネジメントを行っています。工事や住宅リフォーム、エネルギーマネジメント等多岐に渡る業務の中で得たノウハウを基に、より快適な空間を皆さまにお届けしています。

社内wikiツールのおすすめ

イントラネットで活用できるおすすめの社内wikiツールをご紹介します。

Qast

Qast https://qast.jp/

いつでも、どこでも、誰でも使いやすい"社内の知恵袋"。個人のナレッジやノウハウを引き出し、組織全体のパフォーマンスを最大化する「ナレッジプラットフォーム」です。

【こんな方におすすめ】

  • 社内にITリテラシーが高くない人が多く、シンプルなツールを探している方
  • 投稿を促す仕組みが必要だと感じている方
  • 既にPDF化した文書があり、一箇所で検索できるようにしたい方
  • 既存のチャットツールと連携できるツールを探している方
  • セキュリティ面の対応を懸念されている方
 

【ポイント】

社内wikiで迷ったら、Qastの導入がおすすめです。とにかくシンプルで使いやすく、初めてツールを導入する方でも簡単に操作できます。

また、Q&A形式でも情報を溜められます。社内でよくある質問やお客様からよく聞かれる質問をQ&Aとして蓄積しておくことで、何度も同じ質問に回答しなければいけないといった手間が省けます。社員のなかには、誰かに質問をするのは気が引けるという方もいらっしゃるかと思いますが、Qastのこましりbox機能であれば匿名で困っていること・知りたいことを投稿できます。質問をするハードルが下がることで、より社員が困りごとを解決しやすい環境を整えられるでしょう。

社内wikiの選定において検索機能は重要な要素の一つですが、Qastの場合は類語検索に対応しているため、必要な情報をもれなく検索することができます。複数キーワードや投稿者名での検索から、ひらがな検索時にカタカナも検索対象になる他、投稿内にファイルを添付しておくと添付されたファイル内の文字列も検索対象になることがポイントです。こうした検索機能は他のツールにはありません。既にWordやPowerPoint、PDF化された文書も、Qastに添付しておくことで情報が検索できるようになります。

また、チャットツールとの連携が可能なため、Qastで投稿した際にリアルタイムでチャットに通知したり、チャット上の情報をボタン一つでQastに蓄積していくことも可能です。

その他にも、フォルダ/タグ付けでの分類やテンプレート、ピン留め、閲覧権限の設定、既読者の可視化、スマホでの使いやすさ、セキュリティ対応の充実等、シンプルながらも充実した機能を揃えている、最もおすすめのツールです。

【特徴的な機能】

  • ファイル内の文字列を検索
  • スコアで情報共有での貢献を可視化
  • テンプレートを保存し、投稿作成の時間短縮ができる
  • 既読人数、既読者を確認できる
  • 匿名で困っていること、知りたいことを投稿できる
  • プロフィールでメンバーの業務経験、過去の投稿内容を確認できる
  • 大手向けのセキュリティプラン(IP制限、アクセスログ抽出、シングルサインオン、IDログイン)あり

Kibela

Kibela https://kibe.la/

【こんな方におすすめ】

  • 少人数での利用を考えている方
  • さまざまなツールでナレッジ管理をしている方
 

【ポイント】

Kibelaは多彩なインポート方法に対応しており、他のツールから簡単に記事をインポートしたり、画像・動画をコピペで貼り付けたりと、既存ツールからの移行に優れています。もちろんMarkdown記法にも対応しているため、読みやすいwikiの作成も可能です。

ピン留め機能を使えば、HOME及びフォルダにて記事を固定できます。また、特定の記事だけを外部に共有可能なため、業務委託の方などに特定の情報を共有することも可能です。メンバー個々のアイコンとプロフィールが表示可能なほか、Webhookで各種サービスとの連携も行えます。

5名までは期間指定なく無料で使えるので、少人数でまずはツールを試してみたい方におすすめです。

【特徴的な機能】

  • 多彩なインポート機能
  • 記事単位で外部へリンクとして共有
  • ピン留め機能

esa.io

esa.io https://esa.io/

【こんな方におすすめ】

  • 無料トライアル期間のうちに、できるだけ多くのドキュメントを作成したい方
  • 英語のインターフェイスで利用できるツールを探している方
 

【ポイント】

「最初から完璧なものなんてない」をスローガンに、とりあえず情報を公開し、その後少しずつ情報を作り上げていく使い方を想定しています。

最大の特徴は、WIP(Work In Progress)機能と呼ばれる、ドキュメントを書き途中の状態で共有する機能です。この機能によって、記事が不完全であることが明確なまま情報を共有できるので、「早めの情報共有」が可能になります。記事のバージョン管理ができるため、更新のチェックや過去記事へのロールバックも可能です。情報の分類は、タイトル編集をするだけで階層化して整理ができるカテゴリと、タグによって管理が可能です。

インターフェースが英語のため、グローバルな利用を検討されている企業におすすめです。トライアル期間は他のツールよりも長く60日のため、無料期間中に多くのドキュメントを作成できるでしょう。

【特徴的な機能】

  • 書き途中で保存
  • 記事のバージョン管理
  • 記事の同時編集

Confluence

Confluence https://www.atlassian.com/ja/software/confluence

【こんな方におすすめ】

  • テンプレート機能を重視したい方
  • 記事にフィードバックを残して同時編集していきたい方
  • 複数言語でノウハウを蓄積したい方
 

【ポイント】

Confluenceは海外製品ですが、日本語のドキュメントも整備されています。日本語での手厚いサポートが欲しい場合は注意が必要ですが、海外支社のある企業やグローバル人材を採用している企業におすすめです。

議事録はもちろん、製品管理や企画管理など、予めテンプレートが豊富に用意されています。最初にどのように書いてよいのか分からない企業にとっては、この豊富なテンプレートが手助けとなるでしょう。投稿された内容をPDFやワードに変換することも可能です。

また、記事を協力して編集できるだけでなく、フィードバックの提供もできます。協力を依頼するチームメンバーへのメンション機能により、チームの意志決定プロセスを可視化します。

分類方法はタグやフォルダではなく、「ラベル」と「スペース」という形で分類しますが、慣れるまでに時間が必要かもしれません。

【特徴的な機能】

  • 記事のフィードバックができる
  • テンプレートが豊富
  • 期間を絞って検索できる
 

その他のおすすめ社内wikiツールは下記で紹介しています。

【保存版】社内wikiのおすすめツール16選!特徴や機能を徹底比較
【保存版】社内wikiのおすすめツール16選!特徴や機能を徹底比較
少人数のスタートアップから大企業まで、さらには業種を問わず社内で必要となるのが、情報やナレッジの共有です。さまざまな共有方法がありますが、今回は「社内wiki」と呼ばれるツールをご紹介していきます。

ビジネスチャットツールのおすすめ

イントラネットで活用できるおすすめのビジネスチャットツールをご紹介します。

Slack

Slack https://slack.com/intl/ja-jp

【こんな方におすすめ】

  • メールに替わる、社内コミュニケーションツールを探している方
  • 社内ツールの更新情報を一箇所に通知したい方
  • スマホアプリでの利用をメインに考えている方
  • シンプルで使いやすいツールを探している方
 

【ポイント】

Slackはいまや多くの企業で導入されている人気のビジネスチャットツールです。誰でも使いこなせるシンプルなUI(ユーザーインターフェース)、動作のスムーズさといった使い勝手の良さはもちろんのこと、外部ツールと連携しておけばさらに利便性が向上します。たとえば、GoogleカレンダーやGoogleドライブ(その他900以上)などと連携しておけば、更新情報をSlackで受け取れます。

メッセージを送る際にはメールのような挨拶文や定型文は必要ありません、すぐに本題に入ることができ、会話の内容ごとにチャンネルを作ってコミュニケーションを分類することが可能です。

また、テキストだけでは伝わりにくい感情を、Slackでは「にっこり」や「しょんぼり」「おめでとう」といった絵文字によるリアクションボタンで伝えやすくなっています。さらに、絵文字をカスタムしオリジナルで作成することも可能です。

その他、ビデオ通話機能もあり、複数人でオンラインミーティングを行うこともできます。

【特徴的な機能】

  • 文章だけでは伝わりにくい感情をリアクションボタンで伝えられる
  • メンション機能を使って、宛先を指定できる
  • 外部ツールと連携し、通知を受け取れる
  • 使いやすいスマホアプリ

Chatwork

Chatwork https://go.chatwork.com/ja/

【こんな方におすすめ】

  • ビジネスコミュニケーションを一つに集約することで、情報を一元化したい方
  • 社外とのコミュニケーションも一箇所で管理したい方
  • コミュニケーションの向上と共に、タスクとファイルの管理をしたい方
 

【ポイント】

国産ツールであるChatworkは、メール・電話・会議に代わる社内コミュニケーションツールとして成長を遂げており、ITやアプリケーションに詳しくない方、また苦手な方でも簡単に使えるのが特徴です。

そして、とにかく機能が豊富です。チャット機能の他にビデオ通話/音声通話、タスク管理、ファイル共有などもできます。チャット機能一つをとっても6つの機能が備わっているなど、さまざまな使い方ができるツールです。

その他の特徴としては、マルチデバイス対応、ショートカットキーの豊富さ、他サービスとの連携が挙げられます。

【特徴的な機能】

  • タスクやファイル管理
  • ビデオ、音声通話
  • 外部ツールと連携し、通知を受け取れる

Teams

Teams https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-teams/group-chat-software

【こんな方におすすめ】

  • 「Microsoft 365」のアカウントを既にお持ちの方
  • Web会議も一緒に行いたい方
 

【ポイント】

世界でもっとも利用されているOS「Windows」を開発しているマイクロソフトが、「Microsoftでチームワークを実現するためのハブ」としてリリースしたコミュニケーションツールがこの「Teams」です。Microsoft 365を始めとするマイクロソフトのさまざまなサービスとシームレスに連携できる他、チャット、ビデオ会議、ファイル管理などで社内コミュニケーションを一元化できます。

他の2つのチャットツールと違う点は、メール不要という考えではないことです。Outlook(メールサービス)とも連携することで、社内コミュニケーションをより円滑にしようというイメージです。

チャットツールとしてのシンプルさは上記の2つに比べて少し劣りますが、クラウドサービスのブランドを統一したい企業にはおすすめです。

【特徴的な機能】

  • Microsoft 365とのシームレスな連携
  • 大人数でも参加可能なWeb会議機能
  • 豊富なGifアニメーション

LINE WORKS

LINEWORKS https://line.worksmobile.com/jp/

【こんな方におすすめ】

  • 社員に浸透させやすいツールをお探しの方
  • LINEと連携したツールをお探しの方
  • スマートフォンでの利用がメインの方
 

【ポイント】

LINE WORKSはLINEが提供するビジネスチャットツールです。LINEと同じ使い勝手で利用できるため、チャットツールに慣れていない方でも使いやすいツールでしょう。LINEや他社のLINE WORKSユーザーと連携できる点が大きな特徴で、社内でLINEを活用している企業におすすめです。

【特徴的な機能】

  • LINE連携機能
  • 掲示板機能
  • アンケート機能
  • bot機能
 

その他のおすすめビジネスチャットツールは下記で紹介しています。

ビジネスチャットツール比較10選!ツール活用のメリットや選び方について徹底解説
ビジネスチャットツール比較10選!ツール活用のメリットや選び方について徹底解説
リモートワークが定着するなか、連絡手段として欠かせなくなってきているのが「ビジネスチャットツール」です。「ビジネスチャットツール」を活用すれば、お互いが離れた場所にいても、効率的かつ効果的に「報連相」を行うことができます。

社内SNSのおすすめ

イントラネットで活用できるおすすめの社内SNSをご紹介します。

Talknote

Talknote https://talknote.com/

【こんな方におすすめ】

  • 社内コミュニケーションを一元化したい方
  • 社員のモチベーション量を可視化したい方
 

【ポイント】

Talknoteには大きく分けて「メッセージ機能」「タスク管理機能」「グループ機能」の3つの機能が搭載されています。また、社員の離職意向などに繋がる可能性のある気持ちの変化を早期に発見する「アクションリズム解析」という機能では特許を取得しています。

アクセス時間や投稿量などの利用データを解析し、利用者個々の仕事におけるリズムを見つけてくれるもので、投稿が減少していれば会社への気持ちや意欲が薄れてきている可能性があると判断します。この機能を活用すれば、コミュニケーション不足が招く離職を予防することに繋がります。

また、オーバーワーク検知機能により、規定よりも長い勤務時間が続いている場合には、いち早く人事担当者もしくはそのメンバーの上長にアラートが送信されます。早期に状況を改善することで、人材の離職やメンタルヘルスの悪化を防げます。

Talknoteを導入し活用すれば、社内の情報共有だけではない効果を得られます。

【特徴的な機能】

  • アクションリズム解析
  • オーバーワーク検知機能
  • 外部ツールとの連携

TUNAG

TUNAG https://biz.tunag.jp/

【こんな方におすすめ】

  • 導入後の運用に不安を抱えている方
  • 気軽に活動内容を発信したい方
 

【ポイント】

「人と組織」の強さが企業の成長を左右する、をコンセプトに作られたTUNAGは、企業や組織の課題抽出から施策設計のコンサルティング、ツール導入や運用の支援、定期的なフォローまでを一貫して担ってくれます。

TUNAGは一般的なSNS機能をすべて完備しつつ、社内コミュニケーションのキッカケを生みだす仕組みが多数あります。ビジネスシーンに求められるセキュリティや管理機能を備えたメッセージ機能、目的に応じて柔軟にカスタマイズできる制度管理機能などです。

また、ワークフローや公開設定、利用条件、社内ポイント設定、利用フォーマットなど、さまざまな機能や設定を組み合わせることで、それぞれの組織課題に合わせて柔軟に社内制度を運用できます。

専任コンサルタントが他社の成功事例を踏まえて制度活用方法をフルサポートしてくれるのも特徴の一つです。

【特徴的な機能】

  • 専任のコンサルタント
  • 柔軟なカスタマイズ

Microsoft Viva Engage

https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-viva/engage

【こんな方におすすめ】

  • 企業・組織単位で情報発信を行いたい方
  • Teamsを利用している方
 

【ポイント】

Microsoft Viva EngageはMicrosoft Yammerを進化させた社内SNSツールです。Yammerにナレッジマネジメントや分析機能などが追加されたことに加え、Teamsで通知を受け取れるようになっています。Teamsを利用している企業が経営理念やビジョンを発信する際に活用しやすいでしょう。

【特徴的な機能】

  • ストーリーライン投稿機能
  • ナレッジマネジメント・データ分析機能
  • Teams連携機能
 

その他のおすすめ社内SNSツールは下記で紹介しています。

【2022年最新】社内SNSツールおすすめ10選!メリットや事例についても紹介
昨今、SNSと聞いて全く馴染みのない言葉だという方は少ないでしょう。 LINE、Facebook、Twitter等、何かしらのSNSというサービスに一度でも触れたことがある人も多いはずです。そんな馴染みのあるSNSだからこそ、企業において活用する際も手軽にできると思いながら、なかなか導入できない、あるいは導入したものの使われない、なんてこともあるのではないでしょうか。 今回は社内SNSとは何か改めてご説明すると共に、おすすめの社内SNSツールをご紹介していきます。

グループウェアのおすすめ

イントラネットで活用できるおすすめのグループウェアをご紹介します。

Google Workspace

Google Workspace https://workspace.google.co.jp/intl/ja/

【こんな方におすすめ】

  • 使い慣れた機能がほしい方
  • クラウドから共同で編集作業したい方
 

【ポイント】

Googleが提供するクラウド型グループウェアです。個人でもビジネスでもGoogleのサービスは広く浸透しているため、使い慣れた機能であることがメリット。Gmailやドライブ、ドキュメント、スプレッドシート、スライドといったGoogleのビジネスツールをリアルタイムで編集・共有できます。Googleカレンダーと連携してスケジュール管理を行うなど、多用なニーズを満たせる点が特徴です。

【特徴的な機能】

  • 多くの機能でデバイスへのインストールが不要
  • 使い慣れた機能が多い
  • 共同作業しやすい

サイボウズOffice

サイボウズOffice https://office.cybozu.co.jp/

【こんな方におすすめ】

  • 誰でも簡単につかえる機能がほしい方
  • メンバーの予定を把握して日程調整をしたい方
  • 外出先から書類申請したい方
 

【ポイント】

国内ナンバーワンのシェアを誇り、日本人の感覚に合った使いやすいサービスが充実しているサイボウズOffice。自社に必要な機能のみを選んで取り入れることが可能です。

サイボウズOfficeではチームメンバーのスケジュールが簡単に把握でき、空き時間を見て予定を登録できます。また、社内への情報発信には掲示板を活用でき、全員で共有できます。コメント機能やリアクション機能がついているので意見交換がしやすいのも魅力です。

スマホからでも申請・決済できるワークフローがあり、電子化によって外出先でも書類の申請が簡単に行えます。

【特徴的な機能】

  • 月額一人500円からと手頃な価格で導入可能
  • 組織に必要な多数の機能を搭載
  • 情報発信稟議書などを電子化申請

desknet’s NEO

https://www.desknets.com/

【こんな方におすすめ】

  • シンプルさや操作性を重視している方
  • コストが低いツールをお探しの方
  • 信頼性の高いツールをお探しの方
 

【ポイント】

desknet’s NEOは誰でも分かりやすい画面と操作性を備えたグループウェアです。基本となるビジネス機能を網羅しており、クラウド版であれば初期費用0円、1ユーザーあたり月額400円と低コストで導入できます。そのコストパフォーマンスの高さから、官公庁を含め多くの導入実績を持っているところも特徴でしょう。

【特徴的な機能】

  • 基本となる25以上のビジネス機能
  • 日本のワークスタイルに合わせた管理設計
  • 拡張機能を使ったノーコード開発

Notes

notes https://www.hcljapan.co.jp/software/products/notes-domino/

【こんな方におすすめ】

  • 必要な機能をオールインワンで運用したい方
  • 自由に開発したい方
 

【ポイント】

Notesはグループウェアを浸透させた古参のソフトウェアです。メール、スケジュール機能や業務アプリケーション、データベース、ワークフローなどの必要機能を標準の機能として単体で提供しています。

また、独自のアプリケーションを開発する基盤となるので、ビジネスに合わせたカスタマイズも可能です。

【特徴的な機能】

  • 必要な機能をオールインワンで活用
  • 独自でカスタマイズできる

Microsoft 365

https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-365

【こんな方におすすめ】

  • Windows端末を主に利用している方
  • Microsoftのサービスを利用している方
  • 必要な機能をチョイスして利用したい方
 

【ポイント】

Microsoft 365はMicrosoftが提供するグループウェアです。WordやExcel、PowerPointなどのOffice製品に加え、TeamsやOneDriveなど多様な機能を利用できます。MicrosoftからはAIを搭載したCopilotなど高度なサービスも提供されているため、最新のサービスを試してみたいという方にもおすすめです。

【特徴的な機能】

  • WordやExcel、PowerPointなどのOffice製品
  • OutlookやTeamsなどのコミュニケーション
  • Copilotなどの最新サービス
 

その他のおすすめグループウェアは下記で紹介しています。

グループウェアとは?機能やメリット、おすすめツールを紹介
近年、働き方改革や労働人口の減少などを背景に、社内における情報共有の重要性がますます高まっています。業務の属人化、生産性の低下、コミュニケーション不足など、情報共有を怠ることで起こりうる弊害はさまざま考えられます。 最近では社内での情報共有不足を防ぐ多様なツールが登場していますが、なかでも複合的な機能を持つ「グループウェア」の活用が広まっています。 今回は、グループウェアが持つ機能やグループウェア導入によるメリット・デメリット、おすすめのグループウェアツールをご紹介します。

まとめ

従来、社内イントラネットとは企業内の情報を保管・共有する社内ネットワークを指していました。しかし現在では形を変え、さまざまなクラウドサービスに細分化されています。

働き方改革が叫ばれるなか、業務効率化や生産性向上を促進することはもはや必須の時代に突入しました。その実現のためには、組織に合った機能・特徴を持つツールを導入することが不可欠です。

今回ご紹介したツールを活用し、ぜひ「情報共有」に関する業務の見直しを図ってみてはいかがでしょうか。

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