ビジネスチャットツール比較10選!ツール活用のメリットや選び方について徹底解説
リモートワークが定着するなか、連絡手段として欠かせなくなってきているのが「ビジネスチャットツール」です。「ビジネスチャットツール」を活用すれば、お互いが離れた場所にいても、効率的かつ効果的に「報連相」を行うことができます。
ここでは、「ビジネスチャットツール」のメリットを踏まえて、ツール選びのポイントについてご紹介します。
目次
ビジネスチャットツールとは
ビジネスチャットツールとは、「ビジネスシーンに特化した、チャット機能を持つコミュニケーションツール」です。テキストベースのチャットを使って、業務連絡やコミュニケーションの活性化を図れます。
社内でのコミュニケーションに特化したものや、社外の人との連絡手段として利用できるものもあります。
さらに、音声や映像が共有できるWeb会議機能、互いの進捗が把握できるタスク管理機能、必要資料が添付できるファイル管理機能など、ツールによってさまざまな機能が付加されています。
個人向けチャットツールとの違い
LINE、Twitter、 Facebook Messangerなどのチャットツールは、プライベートの気軽なコミュニケーションにおいて広く利用されています。
ビジネスチャットツールにおいても基本的なチャット機能はLINEなどとほぼ同じですが、ビジネスチャットツールではセキュリティ機能がより強化されており、機密情報を扱う経理や人事部門においても安心して導入できるでしょう。
他のコミュニケーションツールとの違い
現在ではビジネスチャットツール以外にもさまざまなコミュニケーションツールが登場しています。それぞれのツールとの違いを解説します。
社内SNS
社内SNSは、SNS(Social Networking Service)を社内に取り入れ、業務効率や生産性の向上を図るためのツールです。社内SNSでは主に、社員が行った投稿に対して他の社員がコメントやアクションを行うことでコミュニケーションが円滑化されます。
個人やグループでのチャット機能も備わっていますが、チャット機能の使いやすさや柔軟さにおいてはビジネスチャットツールのほうが優れています。
社内SNSについては以下の記事でも詳しく紹介しています。
グループウェア
グループウェアは、社内におけるさまざまな活動をサポートする機能がまとめられたツールです。情報共有や進捗管理、業務効率化などの機能が備わっています。
また、多くのグループウェアにはチャット機能も備わっていますので、ビジネスチャットツールはグループウェアの機能の一部ともいえるでしょう。
しかし、一般的にチャット機能においてはチャットに特化したビジネスチャットツールのほうが優れている場合が多く、グループウェアとは別にビジネスチャットツールを導入している企業も多くあります。
グループウェアについては以下の記事でも詳しく紹介しています。
ナレッジ・情報共有ツール
ナレッジ・情報共有ツールは、社内のナレッジ蓄積や情報共有に特化したツールです。ツール上で情報共有を行えるだけでなく、やりとりした情報をナレッジとして蓄積できる機能が備わっています。
ビジネスチャットツールはリアルタイムにコミュニケーションを取れる点に強みがある一方、ナレッジ・情報共有ツールはナレッジの蓄積に強みがあります。
ナレッジ・情報共有ツールについては以下の記事でも詳しく紹介しています。
ビジネスチャットツールの主な機能
ビジネスチャットツールには、テキストベースのチャット機能に加えて主に次のような機能が搭載されています。
- チャット履歴におけるキーワード検索
- グループ別のチャット機能
- チャットのタグ付け
- チャットにおけるファイル共有
- チャットに対するリアクションやアニメーション
さらにツールによっては
- ビデオ会議や通話機能
- 外部アプリとの連携
などが追加されているものもあります。
ビジネスチャットツールのメリット
では、ビジネスチャットツールを利用するとどんなメリットが得られるのでしょうか。
業務の効率化・生産性の向上に繋がる
ビジネスチャットツールを活用すれば、コミュニケーションにおけるさまざまな無駄がなくなり、業務の効率化・生産性の向上に繋がります。
たとえば、ビジネスチャットツールを使ったコミュニケーションでは、会話のように短い文章でやり取りができます。メールでの連絡と比べて、相手からすぐにレスポンスを得られる分、無駄な説明や待ち時間を削減できるでしょう。
またビジネスチャットツールでは、口頭とは異なり、ビジネスチャットツール上でやり取りした指示や会話が自動的にチャットログ(記録)として残ります。チャットログが残ることで、「聞いていない」「言ってない」といったことを防げます。チャットログで過去のやりとりを確認できれば、自己解決できる問題もあるはずです。
さらに、ビジネスチャットツールでは1対1のやり取りの他に、複数人で会話することも可能なため、ビジネスチャットツール上でタイムリーに議論することで、会議時間の削減などにも期待できるでしょう。
コミュニケーションの活性化に繋がる
堅苦しさのない会話のようなやり取りを通して、コミュニケーションの活性化が図れることも、ビジネスチャットツールのメリットです。
ちょっとした雑談も、アイデア創出のためには必要なコミュニケーションです。リモートワーク環境でも、ビジネスチャットツールで「ちょっとした雑談」が実現できます。そこから、これまでにない新しいアイデアが生まれるかもしれません。
チャットテキスト内に絵文字を使ったり、相手の発言に絵文字でリアクションしたりできるビジネスチャットツールもあります。テキストでは読み取りにくい感情が伝われば、よりコミュニケーションが活発になるでしょう。
情報漏洩のリスクが軽減できる
ビジネスでツールを利用する上で、最も重視すべきなのがセキュリティです。
ビジネスチャットツールでは、業務上の重要情報を取り扱うことができるように、セキュリティが強化されています。
ビジネスチャットツールで使用されているセキュリティシステムには、銀行のセキュリティレベル水準を満たすものや、GDPR(EU一般データ保護規則)などのグローバル基準の個人情報保護規則を遵守しているものがあります。
情報共有が迅速に行える
情報の共有がよりスピーディーに、円滑に行えることも、ビジネスチャットツール活用の大きなメリットです。
多くの企業で使用されてきたメールでは、一定のフォーマットや冒頭の挨拶文が期待されます。そのため、簡単な情報共有を行いたい場合でも、文章の作成に時間がかかります。
一方、ビジネスチャットツールなら、文化として形式的な挨拶を必要とせず、すぐに本題に入れます。また、マルチデバイス対応のツールであれば、移動中や外出先の隙間時間で情報共有を行うことも可能です。
タスクや情報の管理ができる
ビジネスチャットツールのなかにはタスク管理機能やファイル共有機能を持つものもあります。
タスク管理機能を使えばコミュニケーションを取りながら個人やチームのタスクを管理できますし、ファイル共有機能を使えば業務の情報をまとめて共有・管理できます。
単にチャットとしてだけでなく、ビジネスをスムーズに進めるために欠かせないツールとなりつつあります。
ビジネスチャットツールのデメリット
ビジネスチャットツールはチャットベースでリアルタイムにコミュニケーションを取れることがメリットですが、やりとりした情報が流れやすく情報を見落としやすい、業務上で必要なコミュニケーションと不必要なコミュニケーションが混同されやすいというデメリットがあります。
ビジネスチャットツールを導入する際には、これらのデメリットをカバーする施策が必要になるでしょう。
ビジネスチャットツールの選び方
ビジネスチャットツールは、どのツールを選ぶかによって機能や使い勝手が大きく異なります。自社にマッチしたビジネスチャットツールを選ぶうえでのポイントを見てみましょう。
従業員のITリテラシーに合っているか
基本的には誰もが使いやすいシンプルなツールがおすすめです。従業員の多くがITに苦手意識を持つ現場であれば、機能の多さよりも基本機能のチャットの使いやすさを重視しましょう。デモや試用期間を活用してユーザーインターフェースの分かりやすさ、操作のしやすさを確認するとよいでしょう。
一方、ビジネスチャットツールのカスタマイズが必要な場合は、カスタマイズ可能な柔軟性が高いツールを選択する必要があります。この場合は、開発・保守の現場に高いITリテラシーが求められることにも留意しましょう。
業務効率化のための連携機能があるか
ビジネスチャットツール導入の目的としては、コミュニケーションの活性化に加えて業務効率化もよく挙げられますが、業務効率化を図るためには、チャット機能に加えて効率化のための機能も必要です。
たとえば、Microsoft系のオフィスアプリケーションとの連携機能やタスクのリマインダー機能などがあると効果的でしょう。ビジネスチャットツール単体に業務効率化のための機能が不足する場合は、他のツールと組み合わせて機能を補うことも検討してみましょう。
社外の人とのコミュニケーションが可能か
ビジネスチャットツールを社内だけでなく社外の人も利用できるようにするかどうかは、ツールの選定に大きく影響します。業務効率化のために社外の人とスピーディーにやりとりをする必要があるなら、その際には十分なセキュリティ機能があるかどうかもチェックしなければいけません。逆に社内に限定したチャットコミュニケーションを実現する場合は、社内チャットに特化したツールを選択するのも方法の一つです。
社内コミュニケ―ションツールについては以下の記事で詳しくご紹介しています。ぜひ併せてご覧ください。
必要な機能とコストバランスが見合っているか
ツール選定においては必要な機能とコストとのバランスを常に考える必要があります。機能によって実現する効果とそのために支払うコストとのバランス、といった方がよいかもしれません。
目的実現のために必要な機能を持つツールをリストアップし、それぞれ必要なコストを算出して、費用対効果のあるツールを選びましょう。ツール料金だけでなく、保守や拡張など運用時に必要なコストも見積もっておきましょう。
また、業務効率化による効果も数値として算定しておくと、効果とコストのバランスが分かります。社内の稟議などでも使える情報となるでしょう。
セキュリティ対策がしっかりしているか
ビジネスチャットツール上では社内の重要な情報をやりとりすることも多く、セキュリティ対策がとても大事です。もし情報漏洩が発生してしまえば、業務停止だけでなく企業経営の存続にも大きな影響を及ぼしかねません。ビジネスチャットツールを選定する際には、セキュリティ対策が万全かに留意しましょう。
具体的には、IPアドレス制限や多要素認証でアクセスするユーザーを制限する、やりとりする情報・保存される情報を暗号化する、アクセスログなどで不正アクセスを監視するなどが考えられます。第三者機関におけるISO 27001(情報セキュリティ)の認定を受けているかどうかも、セキュリティ対策を確認するうえで参考になります。
複数のデバイスに対応しているかどうか
リモートワークや時短勤務などさまざまな働き方が推奨されるなか、パソコン以外にスマートフォンやタブレットを業務に活用する企業も増えています。
そのため、ビジネスチャットツールを選定する際には、マルチデバイスに対応しておりスマートフォンやタブレットでも利用ができるか、操作性が悪くないかをチェックしておくのがおすすめです。
ビジネスチャットツールを利用するコツ
次に、ビジネスチャットツールを上手に活用するためのコツを解説します。
感嘆符や絵文字で感情を伝える
ビジネスチャットツールはコミュニケーションを取るためのツールですが、お互いの表情が見えない文字でのやり取りとなるため、自分の感情を分かりやすく伝えることが大事です。
感嘆符(エクスクラメーションマーク)や絵文字、リアクション機能などを活用することで、お互いの感情が伝わりやすくなり、より円滑にコミュニケーションが進むようになります。
あらかじめ通知の設定をしておく
ビジネスチャットツールは気軽にコミュニケーションが取れる分、多くのメッセージが飛び交うことになります。重要なメッセージにすぐ気づけるよう、あらかじめ通知の設定を行いましょう。
ただし、すべてのメッセージに対して通知設定を行うと作業に集中できず、業務の妨げになる可能性があります。業務の影響度合いに応じて、通知設定を行うもの・行わないものを整理するようにしましょう。
TOやメンションをつける
グループチャットでは多くのメンバーがやり取りを行うため、情報が流れてしまいやすい点に注意が必要です。情報が流れることによって連絡漏れが発生するのを防ぐためには、TOやメンションを活用して必要なメンバーやグループに気づいてもらえるようにしましょう。
活用ルールを定めておく
ビジネスチャットツールはカジュアルなコミュニケーションが取れるツールですが、雑談ばかりで業務に繋がらないチャットや、ハラスメントに繋がりかねないチャットなどが発生するリスクがあります。
また、常に通知がくるために休憩時間も休めないなど、労務上の問題が発生するリスクもあるでしょう。
これらのリスクを防ぐためには、事前に活用ルールを定めておき、ルールに則って運用することが大切です。
おすすめのチャットツール紹介
ここからは、ビジネスチャットツールのおすすめをご紹介していきます。
Slack
【特徴的な機能】
- トピックに関連するすべてのメンバー・メッセージ・ファイルを1か所にまとめられるチャンネル
- 宛先を指定できるメンション機能
- 外部ツールの通知を受け取れる連携機能
- 使いやすいスマホアプリ
【ポイント】
- 使い勝手がよい
Slackは、誰でも使いこなせるシンプルなUI(ユーザーインターフェース)や、スムーズな動作が抜群です。
- 多くの外部ツールと連携できて利便性が高い
GoogleカレンダーやGoogleドライブなど、900以上の外部ツールと連携することができます。外部ツールの更新情報を、Slackで受け取ることも可能です。
- チャンネルでコミュニケーションの分類・整理ができる
1対1のチャットはもちろん、会話の内容ごとにチャンネルを作ってコミュニケーションを分類することが可能です。部署、チームやプロジェクト、社外とのやり取りなどチャンネルを使い分けて整理ができます。
- 絵文字で感情が伝えられる
リアクションボタン(絵文字)を押すと、「いいね」以外の反応を示すことができます。オリジナルの絵文字(カスタム絵文字)を作成することも可能です。無機質なテキストにも感情が伝わります。
- オンラインミーティングもできる
ビデオ通話機能もあり、オンラインミーティングを行うこともできます。
【考慮が必要な点】
- チャンネルで分けても、情報が流れてしまう
会話のようにラリーが続きやすいチャットだからこそ、大事な情報が埋もれてしまう恐れがあります。
- ビデオ通話人数に制限あり
有料プランでも最大50名まで。多人数でのWeb会議には向いていません。
【料金】
使える機能の種類やファイル容量によって、一人当たり925円/月からの複数のプランがあります。小規模で手軽に試せる無料プランもあります。
▼ 併せてこちらの記事も是非ご覧ください。
Teams
https://www.microsoft.com/ja-jp/microsoft-teams/group-chat-software
【特徴的な機能】
- Microsoft 365製品とのシームレスな連携
- 大人数でも参加可能なWeb会議機能
- 豊富な外部ツールとの連携
【ポイント】
- 「チームワークを実現するためのハブ」としてコミュニケーションを一元化できる
Teamsは、チャット機能だけでなく、ビジネスコミュニケーションのための複数機能を併せ持っています。Microsoft 365を始めとする、マイクロソフトのさまざまな製品とシームレスに連携できます。
- メールと併用、Outlookと連携できる
メール不要との考えではなく、OutlookメールとTeamsとを連携することで、円滑なビジネスコミュニケーションを実現します。
【考慮が必要な点】
- コマンドへの慣れが必要
Teamsには各種のコマンドが用意されており、コマンドを使うことでより細かなTeamsの操作ができるようになっています。
たとえば、特定のチャンネル内でメッセージを検索する際に「/find」などのコマンドを使いますが、コマンドに慣れていない方からすると使いにくいと感じられるかもしれません。上手にコマンドを活用するためには、社内でよく使いそうなコマンドをピックアップして共有するなどの工夫が必要でしょう。
【料金】
Teamsも無料で使い始めることができます。
使える機能のグレードによって、料金が変わってきます。大きなファイル容量やWeb会議の録画機能を希望する場合などは有料プランを選択しましょう。
また、多くのMicrosoft365プランに包括されているため、企業によっては追加費用なしで有料プランを利用できます。
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Chatwork
【特徴的な機能】
- 社内外ユーザーとのグループチャット
- タスク管理
- ファイル管理
- ビデオ、音声通話
- Twitter, boxなどのツールとAPI連携して通知の受信
【ポイント】
- メール、電話、会議に代わるビジネスコミュニケーションツールとして成長を遂げる国産チャットツール
社内はもちろん社外の人ともチャットが可能です。
- テクノロジーに精通していない人でも簡単に使える
シンプルなチャットツールのため、直感的に使いやすいといえます。
- チャット機能に加えて、リモートワークに有効な機能が揃う
チャット機能の他に、ビデオ通話/音声通話、タスク管理、ファイル共有などがあります。
- 多言語(日本語を含め4言語)対応
日本語を含めて、英語、台湾、ベトナム語の4ヶ国語に対応しています。
【考慮が必要な点】
- 気持ちを表現できる幅が狭い
絵文字やリアクション機能があまり充実していないため、他のツールと比較すると表現の幅は狭くなります。
【料金】
料金はユーザー数、およびセキュリティ機能・管理機能によって変わります。
無料プランもあります。無料版では、過去メッセージの閲覧が直近40日以内かつ最新5000件などの機能制限があります。
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LINE WORKS
https://line.worksmobile.com/jp/
【特徴的な機能】
- 既読機能
- 豊富なスタンプ機能
- 外部ツールとの連携
【ポイント】
- 誰もが馴染みのあるLINEと同じ使い勝手、直感的に操作できる
プライベートで使い慣れたLINEが、ビジネスでも使えます。
- ビジネス向けの多くの機能がある
メール・アドレス帳・掲示板機能やカレンダー・資料やファイルをどこからでも保存し閲覧できるDrive、さらに社内外のユーザーに実施できるアンケートなど、多くの機能が用意されています。
- 音声通話、ビデオ通話もできる
文字だけでは伝わらない時に便利な、音声通話やビデオ通話も可能です。
- パートナー企業が提供する多様なツールと連携できる
パートナー企業が100以上もあり、業務支援系やワークフローなど、多様なツールと連携ができます。
【考慮が必要な点】
- 即時の返信を求められがち
未読/既読によって、相手の確認状況が分かる反面、円滑な業務推進において考慮が必要な場合がある。すぐに返信をしなくてはならないことが負担と捉えられることもあります。
【料金】
無料で始めることができます。 スタンダード・アドバンストの有料プランは、容量や管理機能・セキュリティ機能により料金が異なります。
Talknote
【特徴的な機能】
- 一つの投稿に対してコメントできるグループ機能
- アクションリズム解析
- オーバーワーク検知機能
【ポイント】
- さまざまな組織課題の解決に向けた機能を搭載
Talknoteでは基本のチャット機能に特色ある機能を加えて、コミュニケーションを集約、価値観を共有し、自社文化の醸成を目指しています。
- 特許取得のアクションリズム解析で社員のモチベーションを見える化
社員の離職意向などに繋がる可能性のある気持ちの変化を早期に発見することができます。アクセス時間や投稿量などの利用データを解析し、利用者個々の仕事におけるリズムを見つけてくれます。投稿の減少が見えるならば、会社への気持ちや意欲が薄れてきている可能性があります。 コミュニケーション不足が招く離職を防げるでしょう。
- オーバーワーク検知機能
規定の勤務時間より長いことが続く場合には、いち早く人事担当者もしくはそのメンバーの上長にアラートを送信します。早期に状況を確認することで、人材の離職やメンタルヘルスを防ぐことができます。
【考慮が必要な点】
- 業務効率化には別なツールが必要
Talknoteは、コミュニケーション強化に加えて、社員のエンゲージメント強化や企業文化の醸成を目指すツールです。業務効率化のためのタスク管理などは、別ツールを利用するなど、目的と実現できる機能が合っているかを確認する必要があります。
【料金】
14日間の無料トライアルが可能です。
トライアル後の料金プランについては、問い合わせる必要があります。
Workplace
【特徴的な機能】
- Facebookとの連携
- ニュースフィード
- ライブ動画配信
【ポイント】
- ビジネス版Facebook
Facebookを運営するMetaが提供するサービスで、チャット以外にも多様な機能を備えた社内SNS。Facebookに慣れているユーザーは親しみやすい。
- ライブ動画配信が可能
ライブ動画配信機能を使って手軽にイベントを開催できます。マネジメント層からの講話やメンバーでのトークセッションなど、エンゲージメント向上に活用できるでしょう。
【考慮が必要な点】
- チャットツールとしての導入実績では他ツールに劣る
多くの機能が備わっていますが、チャットツールとしての導入実績であれば、やはりSlackやTeamsに比べると劣ります。現在の若手世代はFacebookに馴染みがない点にも注意が必要です。
【料金】
30日間と長めの無料トライアルが用意されています。有料プランは1ユーザー4$/月~です。
WowTalk
【特徴的な機能】
- 国産ビジネスチャット
- AIアシスタント
- サンクス
【ポイント】
- AIアシスタントで業務を効率化
ChatGPTを利用したAIの自動回答機能がリリースされています。まだリリースされたばかりのため想定した動きとならない可能性はありますが、今後業務を効率化するうえで魅力的な機能といえるでしょう。
- サンクスで心理的安全性向上
メンバーに感謝の気持ちを電子レターで送信できる機能です。組織内でメンバーを称賛し合う、感謝し合う風土は心理的安全を向上させ、生産性向上やモチベーションアップなどさまざまな効果を得られます。
【考慮が必要な点】
- PCから添付可能なファイルサイズが小さい
WowtalkでPCから添付できるファイルはドキュメントが25MB、画像が2MBまでとなっています。ファイルサイズの大きいドキュメントや画像は共有できない点に注意しましょう。
【料金】
14日間の無料トライアルが用意されています。有料プランは1ユーザー300円/月~です。プランによって閲覧できる過去ログの量やセキュリティ機能が異なります。
elgana
【特徴的な機能】
- NTT公式のビジネスチャット
- 誰でも使えるシンプル機能
- アンケート機能
【ポイント】
- 誰でも安心して使えるビジネスチャット
elganaはNTT公式の非常にシンプルなビジネスチャットです。複雑な要素がないため誰でも安心して使えます。国産ツールのためサポートも充実しています。
- アンケート機能で簡単にスケジュール調整
アンケート機能を活用すると、複数人のスケジュール調整が簡単に行なえます。ミーティング設定にかかる負担の軽減に繋がるでしょう。
【考慮が必要な点】
- 機能自体は少なめ
elganaはビジネスチャットツールのなかでも機能は少なめでシンプルなチャットツールです。ボイスチャット機能はありますがWeb会議とは使用感が異なるため、音声映像でコミュニケーションを取りたい場合には適していないでしょう。
【料金】
無料で試せるフリープランが用意されています。有料プランは1ユーザー275円/月~です。年間契約であればよりお得に利用ができます。有料プランのグレードによる違いはストレージ容量やログのエクスポート期間などです。
ChatLuck
【特徴的な機能】
- オンプレミスやネットワーク分離にも対応
- チャットボットAPI
- 動画共有
【ポイント】
- 安心のセキュリティ設計
ChatLuckはオンプレミスでの導入やネットワーク分離した環境での利用に対応しており、やり取りした内容を安全な場所に保管できます。セキュリティ設定が充実しており、安全面に配慮したい企業でも安心して利用できます。
- ChatGPTやAPIとの連携で業務を効率化できる
ChatGPTや外部APIとの連携に対応しており、チャットボットの構築やメッセージ通知など、業務効率化に繋げられる機能が備わっています。
【考慮が必要な点】
- 官公庁や規模の大きい企業向け
ChatLuckはオンプレミスやネットワーク分離のほか、多くのセキュリティ機能が備わっていますが、中小企業ではその恩恵を十分に受けられるだけの環境を用意するのが難しい可能性があります。機能を十分に活用できるか、導入前に確認しましょう。
【料金】
30日間無料のトライアルが提供されています。その後の料金はクラウド版が1ユーザーあたり330円/月、パッケージ版が初期費用396,000円・2年目以降79,200/年~利用できます。
Direct
【特徴的な機能】
- 写真への手書きメモ
- 位置情報共有
- 既読、未読メンバー確認
【ポイント】
- 現場作業に強いビジネスチャット
directは現場作業での利用に強みがあるビジネスチャットです。現場の写真に手書きメモを添えて共有する、移動中に自分の現在位置を共有するなど、現場作業を行ううえで役立つさまざまな機能が備わっています。
- 豊富なアプリとオプション
タスク管理やスケジュール管理、掲示板、日程調整などの機能があるアプリ「direct Apps」が利用可能です。また、サイネージ配信や写真付き報告書の自動生成など、オプションサービスも充実しています。
【考慮が必要な点】
- 欲しい機能にオプション料金がかかる場合がある
directはゲストが利用する場合のゲストモードや勤怠管理機能などにオプション料金がかかります。他のツールでは基本機能として実装されている機能にオプション料金がかかる可能性がある点を認識しておきましょう。
【料金】
10人まで利用可能なフリープランが提供されています。有料プランは6,000円/月~です。プランによって利用人数が決まっており、101人以上は見積もりが必要です。
チャットツールと連携すると便利なツール「Qast」
ビジネスチャットツールを活用すると、社内のコミュニケーションを活性化し、業務効率を向上することが期待できます。 また、手軽に会話のラリーが続くビジネスチャットツールなら、多くの情報をリアルタイムで共有できます。
反面、ビジネスチャットツールには「情報が流れてしまう」との指摘もあります。大事な情報を探したい、雑談中に思いついたアイデアを見返したいと思っても、大量のチャットに埋もれてどこにあるのか分からなくなってしまうことがあります。検索機能を使ったとしても、おぼろげな記憶を頼りにほしい情報を探し出すのは難しいかもしれません。
そうしたビジネスチャットツールのデメリットを解消しながら、社内の業務効率化や生産性の向上へと貢献してくれるツールが、ナレッジプラットフォーム「Qast」です。
ビジネスチャットツールを「フローのコミュニケーションクラウド」とするならば、Qastは「ストックのナレッジプラットフォーム」ということができます。また、両者を組み合わせることで、ナレッジ経営の基盤が構築できます。
【特徴的な機能】
- Q&Aとメモでナレッジを蓄積
- 「ヤフー知恵袋の社内版」のようなイメージで、誰でも簡単に質問や回答ができる
- フォルダとタグでの分類とキーワード検索の両方に対応しているため、知りたい情報をすぐに探し出すことができる
- とにかくシンプルで使いやすく、はじめてツールを導入する方でも簡単に操作できる
- Teams、Slackとの連携機能がある
【ポイント】
- 利用者数数が55,000人を超えている急成長中のツール
- 社内の情報を探す時間を削減できる
- 何度も同じ質問に回答するための社内対応の時間を削減できる
- 情報共有での貢献を人事評価に連動させることができる
- ビジネスチャットツールの重要な情報がQastに蓄積していくことで、ビジネスチャットツールの「情報が流れてしまう」デメリットが解消できる
- 多くの企業で利用しているTeamsやSlackと連携でき、リアルタイムでTeamsやSlackに通知を送る、TeamsやSlackのやり取りをQastに保存することなどが可能
【料金】
ファイル容量や機能の種類によって、スタンダードプランとエンタープライズプランがあります。無料で機能を試せます。
詳細を知りたい方は以下をご覧ください。
まとめ
リモートワークが一般化している今、社内での円滑なコミュニケーションの実現において、ビジネスチャットツールは必要不可欠といえます。オフィスで仕事する際も、ビジネスチャットツールを活用すればスピーディーなコミュニケーションが可能となります。
さらに、ビジネスチャットツールを「ストックのナレッジプラットフォーム」Qastとともに活用すれば、業務の効率化に留まらず、ナレッジが生まれるコミュニケーションの場の実現にも繋がります。
企業に多様な利益をもたらす可能性を秘めたビジネスチャットツールを、この機会にぜひ取り入れてみてはいかがでしょうか。