在宅勤務(テレワーク)マネジメントの課題とは?成功ポイントについても紹介

働き方改革や新型コロナウイルス感染拡大などの影響により、昨今では多くの企業で在宅勤務(テレワーク)が導入されています。しかし、テレワークでは従業員が働く姿を見ることができず、対面でのコミュニケーションも取りにくいため、マネジメントが難しいという課題もあります。

今回は、テレワークにおけるマネジメントの課題と成功させるためのポイントを紹介します。

在宅勤務(テレワーク)マネジメントとは

在宅勤務(テレワーク)マネジメントとは、テレワーク環境下における従業員のマネジメント手法を指します。テレワークでは、従業員の勤務状況を確認しにくい、また対面でのコミュニケーションが取りにくい状況にあり、これまでとは異なるマネジメントを行う必要があります。テレワークの普及率が上昇している昨今、在宅勤務マネジメントへの取り組みは多くの企業にとって避けては通れない課題となっています。

テレワークの普及率

令和3年3月の国土交通省の発表によると、就業者全体におけるテレワークの認知状況は、令和元年で32.7%だったのが令和2年度では67.9%となり、2倍以上に増加しました。また、テレワーカーの割合においても、令和2年度は令和元年と比べて全就業者で7ポイント増加し、22.5%。就業者の5人に1人がテレワーカーという割合にまで増加しています。

テレワークの普及率

引用元: 国土交通省 - 令和2年度テレワーク人口実態調査-調査結果-

在宅勤務(テレワーク)マネジメントの課題とは

在宅勤務マネジメントにおける課題には具体的にどのようなものが挙げられるのでしょうか。主な3つの課題を整理していきます。

人事評価が行いにくい

テレワークの環境下では現場の環境と違って勤務状況が見えにくく、結果のみで判断せざるを得ない場合が多くなります。営業職のような結果が目に見えやすい職種であればまだ判断しやすいかもしれませんが、内勤業務など結果が見えにくい職種では人事評価のための情報が乏しくなり、正当な評価ができないかもしれません。また部下にとっても、上司の目を感じにくい環境で業務を行うことで「頑張りが適切に評価されないのではないか」という感覚に陥りやすくなります。

スケジュール・進捗の管理が難しい

テレワーク環境下では、上司が部下の進捗を把握しにくい、部下が上司に進捗報告しにくい、という状況が多くなりがちです。そのためスケジュールの管理が難しいという声が上がってます。また、テレワークでは仕事とプライベートの線引きがあいまいになりやすく、勤務時間が長くなる傾向にあることもわかっています。部下の勤怠管理においてもテレワーク環境下にあわせたマネジメント手法が必要になるでしょう。

コミュニケーションが不足気味になる

テレワーク環境下では対面と比べてコミュニケーションが取りづらくなるため業務が縦割りとなり、横の繋がりが薄れやすい傾向にあります。また、業務以外の従業員間でのコミュニケーションが減り、エンゲージメントが低下しやすくなります。コミュニケーションツールを導入したとしても、文字でのコミュニケーションが多くなるため対面と比べて相手への伝わり方のニュアンスが異なる点には注意が必要です。

エンゲージメントの向上については以下の記事でも詳しく解説しています。ぜひ併せてご覧ください。

エンゲージメント向上とは?得られる効果や施策などを紹介
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在宅勤務(テレワーク)マネジメントを成功させるポイント

では、こうした在宅勤務マネジメントの課題を解決し成功に導くためにはどのような対策を取ればよいのでしょうか。そのポイントを3つ紹介します。

テレワークに向けた環境を整備する

テレワーク環境下ではスケジュールやタスク管理がしにくくなるため、スケジュール、タスク管理が円滑に行えるツールを導入しましょう。また、部下から上司への進捗報告・相談をしやすくするため、Web会議ツールを導入するのもおすすめです。

テレワーク環境下でおすすめのツールについては以下で詳しくまとめています。ぜひ併せて参考にしてください。

【2021年版】テレワーク・リモートワークに最適なITツール10選!
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社内SNSやビジネスチャットツールを導入する

Web会議ツールよりも気軽にコミュニケーションが取れるうえに上司への報告や従業員同士の情報共有も行えるツールとして、社内SNSやビジネスチャットツールを導入すると良いでしょう。ツールを選ぶ際には、縦割りのコミュニケーションだけの利用で終わらないよう、プロジェクトを横断して利用できるものを選ぶのがおすすめです。

こまめなコミュニケーションを心がける

コミュニケーションツールを導入しても、「どのような情報を発信すれば良いかわからない」「どこで情報を発信するのが適切かわからない」という場合も多く、イマイチ活用されない可能性があります。また、コミュニケーションツール上の会話は監視されていると捉える従業員もいます。業務効率を落とすような雑談は問題ですが、時にはエンゲージメントを高めるために雑談が必要になる場合もあるでしょう。そのような場合のこまめな情報発信はできる限り許容し、従業員が発言しやすい環境を整えることが重要です。

Qastの導入でマネジメントの課題の解決に繋がります

Qast トップページ

テレワーク環境下におけるツールの導入ではスケジュール・タスク管理やWeb会議、チャットツールなどに目がいきがちですが、ナレッジの共有・蓄積ツールも重要です。チャットツールでは流れてしまうような情報を蓄積したり、それを資産として活かすことは、情報が流動的になる世の中では重要度が増してきています。

ナレッジ共有とは?手法やおすすめのツール10選を紹介
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日々の業務の中で得られる「ナレッジ」は、個人に蓄積されるケースが多いでしょう。しかし、そのナレッジを社内に共有していくことは重要です。社内で別の人が同じ状況に陥った時にすぐに問題解決ができ、事業部や社内全体として生産性が上がるためです。ナレッジ共有の重要性を理解していても、日々の業務の中でなかなか取り組めていない方も多いのではないでしょうか。.2%で、前年同月と比較すると増加しており、人手不足を感じている企業ほど賃金のベースアップや賞与の改善を見込んでいるという結果が出ています。
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優秀な人材が不足している…これは少子高齢化が加速する日本の悩ましい課題です。2021年に発表された帝国データバンクの「人手不足に対する企業の動向調査」では、正社員について「不足」していると回答した企業は37.2%で、前年同月と比較すると増加しており、人手不足を感じている企業ほど賃金のベースアップや賞与の改善を見込んでいるという結果が出ています。

そこでおすすめしたいのが、ナレッジ経営クラウド「Qast」です。コミュニケーションツールとしてのご活用に加え、ナレッジの共有・検索も行いやすく、テレワーク環境下における業務効率化に大きな力を発揮します。

Qastはシンプルな操作性で誰でも利用しやすく、簡単に情報共有が可能です。共有された情報へのコミュニケーションに加え、優れた検索性で共有された情報をすぐに見つけ出すことができるため、社内FAQの整備にも適しています。

在宅勤務マネジメントでお困りの際は、ぜひQastの導入を検討してみてはいかがでしょうか。

Qastについて詳しくはこちら

まとめ

今回は、テレワークにおけるマネジメントの課題とマネジメントを成功させるためのポイントをご紹介しました。

円滑に、かつ効果的にテレワーク環境の組織をまとめるためには、社内SNSやビジネスチャットツール、ナレッジ経営クラウド「Qast」などの活用が今後不可欠となるでしょう。ぜひこの記事を参考に自社に最適なコミュニケーション方法を構築し、対面時にも劣らない強固な組織力を目指してください。

Qastラボ編集部

Qastラボ編集部では、これからの働き方において必要な"未来のナレッジマネジメント"について研究しています。 ナレッジ共有、業務効率化、経営戦略、コミュニケーションツールなどテーマ別に役立つ記事をご紹介します。

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