導入事例

Case

Qast導入により事業部を跨いだナレッジシェアが生まれました

株式会社フルスピード

業種
広告業
利用人数
200人
ご担当者
下津佑麿 様
(ヘルスケアマーケティング事業部パフォーマンス部部長)
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御社の事業内容について教えてください。

当社フルスピードはデジタルマーケティングの会社でして、主にWebマーケティングの領域でデジタルマーケティングにアプローチを掛けております。その中でもアドテクノロジー領域でアフリエイトサービスやDSP事業をグループ会社で展開しております。

その他にもリスティング広告やSEO対策、SNS広告、SNSアカウントコンサルティングや、運用型広告のクリエイティブ改善サービス等を行っておりまして、デジタルマーケティングの領域において、幅広くクライアント様のソリューション解決をさせて頂いている企業です。

Qastはどの部署で利用されていますか?

ほぼ全社導入ですが、大きく2つに分類すると営業部署と広告運用部署で利用しています。

営業部署はクライアント様のご対応がメインの部署でして、広告運用部署についてはSEOやリスティング広告であったり、当社が抱えている広告代理業のサービス実行領域に関わるメンバーが在籍していて、利用人数としては100人以上で利用しております。 また、当社は福岡と大阪にも拠点があるのですが、そちらのメンバーでもQastを活用しています。

Qastを導入する前はどんな課題がありましたか?

当社の場合は情報の蓄積・共有が出来ていないという、大きな課題が顕在化しておりました。
Qastを導入する前は、Gmailで「情報の共有」という件名でメールを送るといった取り組みや、自社のサイト制作チームがナレッジサイトを制作したりと、ナレッジの共有・蓄積に関するプロジェクトを3つ4つ行なってきたのですが、全て頓挫してきました。

プロジェクトが頓挫した大きな要因としては、プロジェクトは基本的にスモールスタートして、部署単位で一旦プロジェクトを走らせるのですが、結局部署内で上手く回らず、全社展開に至らなかったり、プロジェクトリーダーの異動や転職などでプロジェクトの責任所在が有耶無耶になったりして、始動させたナレッジサイトやナレッジの共有ルールが陳腐化してしまい、「ナレッジの蓄積と共有」という課題が残り続けていました。

Qastを選んだ理由を教えてください。

先述した課題もあって、なるべくシンプルにナレッジの共有・蓄積をしたかったのですが、Qast以外にUIがシンプル且つ検索性が担保されている、ナレッジの共有・蓄積に特化したツールが無かった、というのが一番大きな理由です。

他の案として、再度自社でナレッジサイトの制作やGoogleDriveで代用する案もあったのですが、ナレッジサイトは工数が掛かるし、GoogleDriveはナレッジ共有として使うのには、イメージが湧きませんでした。

その点、Qastではメモ機能・質問機能ともにURL化するので社内共有・リマインドも大きく簡略化され、さらに検索性があるというところでそれぞれGmail・GoogleDriveが持ち合わせていない特長があるのが非常に良く、導入の大きな決め手となりました。

Qastはどんな用途で利用されていますか?

メインは「メモ機能」ですね。
メモ機能は一方通行でも成立するコミュニケーションではあるので投稿しやすいというのと、当社の場合は業業界柄、情報共有が非常に大事なので、評価KPIとしてQastに何本メモを投稿したかを計測している部署やチームがあり、メモは活発に利用されていますね。

また、「質問機能」に関しては弊社の運用ルールとして、質問する内容をあらかじめ定義決めしていて、ググって簡単にわかるものやクライアントに依存する質問(汎用性が無い質問内容)NGとしています。
なぜなら他の人にニーズが無かったり、調べて簡単に分かるものを投稿していくと、Qastで本当に必要な情報が取りにくくなってしまいます。

また、質問機能はそこまで利用頻度自体は高くないのですが、それでも価値のある機能だと感じています。例えば、直近だとコロナ関連の質問があったんですね、「マスク」というキーワードをグーグルプランナーで検索したところ、本来たくさん検索結果が表示されるはずが、検索結果が0件だったんですね。
その疑問をSEOチームがリスティングのチームに質問を投稿したところ、リスティングチームが自発的にGoogleに問い合わせをしてくれて「 コロナを利用した悪質な広告への対応で、マスクに関する情報(IMPなど)が出ないような仕様に一時的に変更されている」という事が判明したんですね。

それをQastのパブリックな環境で質問のやり取りを見れたので、当事者ではない私自身も勉強になりましたし、そういう質問が月に1回あるだけでも、質問機能の価値はとてもあると感じております。

社内で定着させるために工夫した点はありますか?

まず、私がQast導入にあたりプロジェクトリーダーとなり、サービス部門の部長と私とで一度サービス部門の中でスモールスタートしました。

サービス部門ではとてもうまく活用できまして、情報共有が毎日行われる中で、人が口頭ベースで情報を共有していても限界がありますが、Qastに情報を共有する事で全員が同じ情報に触れる事ができますし、メリットを感じて頂いたのでとても上手く行きました。

ですが、営業部署で壁にぶち当たりまして。
何故かというと、社内外問わずコミュニケーションツールが沢山あるので、Qastを開いて見る時間を確保する癖付けに苦労しました。

解決方法としては、月に1回Qastに投稿した内容の共有会や勉強会を実施し、「こんな投稿あったんだ」とか、「この内容はクライアントにバリューを返せるね」といった投稿内容の振り返りをすることで、Qastの価値や意義を再認識してもらうことで、Qastの投稿率と既読率も上がりましたし、まだまだ課題感はゼロではないですが、利用ツール・ナレッジスキームとしては一定ライン定着もしたのではないかと考えています。

Qast導入後の効果を教えてください。

事業部間の交流が多くはなかったので、正直隣の島の人が何の事業部で、何をしているか知らなくても全然大丈夫、といった風潮があったのですが、Qastによって全事業部の人が共通の情報を見れるようになったので、この事業部はこんな事をやっているんだ、であったりとか、アフィリエイト事業部で使っているツールはリスティング事業部でも使えそうだ、とか事業間でのナレッジのシェアが出来るようになりました。

良い意味でシナジ-が見られるようになってきたり、営業・運用ともにナレッジレベルが向上している感覚があるのでとても有効に働いているのではないかと思っております。

最後に、Qastについてご感想を一言で!

世の中に沢山ツールがある中で、Qastさんは機能要望も聞いてくださり、実際に機能を実装してくださったこともありました。また、当社にとっては無くてはならないツールでして、ここまでシンプルでQastに似たツールは世の中に無いと思っています。多種多様な業種さんでナレッジの蓄積や、共有という部分に課題を感じている企業さんは多いと思うので、広く普及して欲しいと願っております。